よわいめ|ヨワイメ

同時代カルチャーをレビューするブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

活動報告

レビュー寄稿 ・ウェブ版美術手帖(10/19) 曖昧なイメージの源泉は何か? 南島興評 「マキ・ナ・カムラ」展 https://bijutsutecho.com/magazine/review/20712 ・ウェブ版美術手帖(6/6) そのとき「彼ら」とは誰なのか? 南島興評 ハーヴィン・アンダーソン展「…

11月13日のいろいろ。

10時に起床。パワポを基にレジュメを作成。意外とスピーディーにできた。さすが、西洋美術史研究室で磨かれ、勉強会で量産してきた、レジュメマスターなだけある。研究室のコピーカードを借りて、13枚コピーして、さて発表。アイパッドがうまく接続できず…

11月12日のいろいろ。

明日の発表に向けて、訳の正確性を確認していく。リギア・クラークのテキストがレトリカルで逐語的に訳しても、仕方ない。とか大学図書館で作業をしていたら、気分が、というより、鳩尾のあたりがぐうと重い感じがする。久々になぜか落ち込みだしている気が…

11月11日のいろいろ。

今日は某財団の研究助成の応募締め切り日。研究内容、論文解説などを夕方まで遂行して、提出。夜は13日の発表に向けて、三つのテキストの和訳を進める。パワポを作り始める。レジュメは間に合うだろうか。

11月10日のいろいろ。

今日は松江さんという金沢美工卒で来年から芸大のGAに入学するキュレーター志望の女性の方にハラルト・ゼーマンについてレクチャーしてもらう勉強会の日。ツイッターである人から教えてもらい、連絡をとって、いきなりお呼びする形になった。13時から17時ま…

11月9日のいろいろ。

10時に起床。よく寝た。お風呂に入ったり、しらす干しつまんで、ぐだぐだしていたら、12時になっている。今日は山縣良和さんのファッションショーだ。が、その前に急いで、大学図書館へ。 13日の発表に向けて、リギア・クラークとエリオ・オイチシカのテキス…

11月8日のいろいろ。

電車がちょいちょい遅延して、インターンに10分ばかり遅刻。「アジアのイメージ展」の記事をまとめる。現代作家の2人を取り上げて、日本文化の置かれた状況について、そして本展の最後に山縣さんの作品が置かれている意味から日本なるものの複数性について書…

11月7日のいろいろ。

今日は一日インターン。朝マックでソーセージマフィンを買うはずが、時間がなかったので、ファミマで梅おにぎりを買い、道すがら食べてから、出勤。今月は金欠なので、一日500円以内を心掛けている。お昼休みは、駅ナカの本屋で今日発売の美術手帖と各種文芸…

11月6日のいろいろ。

アラン・バデュウの「倫理」についての発表を聞く。メタ倫理学と規範倫理学、ヘーゲルの決断の倫理とカントの判断の倫理。あいちトリエンナーレの「情の時代」が前提とする倫理観にも通じる議論だった。 20時まで図書館で研究発表に向けて、ニコルソンの展覧…

11月5日のいろいろ。

某財団の奨学金の推薦書を指導教官に書いていただく。過去の助成先を見ると、博士課程後期、助手以上の方が取っているので、僕には難しいかもしれない。が、一度、書類を作っておけば、他にも応用できるので、すこし頑張って製作してみた。 研究発表に向けて…

11月4日のいろいろ。

松屋銀座の7Fのギャラリーで「工芸批評展」を観てから、東京駅に戻って、ステーションギャラリーで「辰野金吾と美術のはなし展」を観た。辰野展は、いつもの逆に導線が作られていて、新鮮だった。多分有名なのだろうけど、彼が工部大学校で絵画科と彫刻科で…

11月3日のいろいろ。

芸大図書館の前まで行って、日曜はクローズドだったことに気づいて、Uターン。最近、ブラックコーヒーが飲めるようになったので、UCCのCOLD BREWという天然水出しものを買った。セブンアイスコーヒーに似て、さらっとしていて飲みやすい。東京国際映画祭でも…

11月2日のいろいろ。

さて、今日の日記を書こうと思ったら、もう26時になろうとしている。奨学金の応募書類の文面を修正していたら、時間が瞬く間にすぎていく。でも、まあ、それで今後の研究の方向性は具体的になってくるので、選考に落ちたとしても、必ずしも無駄にはならない…

11月1日のいろいろ。

起床。肩甲骨の裏あたりを寝違えたのか、捻挫した時のような痛みがある。満員電車に揺られ、インターンへ。車内で、昨日の深夜に届いた「ロカスト 岐阜・美濃特集」のデザイン案を見ながら、誤字脱字などないか探す。はっきり言って、デザイン素晴らしい。そ…

10月31日のいろいろ。

昨日食べ残したパイの実をひとつ食べて、インターンへ。都現美の資料複写のはずが、完全休館でライブラリーも入れず、予定変更で都美へ。閉架図書申請→複写申請→コピーを3回ほど繰り返し、15時作業を終える。お昼を食べて、インターン先へ帰る。資料分類をし…

10月30日のいろいろ。

早々と日記が億劫になってきたのだけど、書く。書けば、日記になるはずだ。 銀行の預金が1万円を切って焦りを覚え始める月末。ラジオクラウドでアトロクを聴く。いとうせいこうさんが講談社現代新書で出版された『「国境なき医師団」になろう!』の宣伝で出…

10月29日のいろいろ。

ロカストの最新号にして最高傑作と言ってもたぶん大丈夫な「第3号:岐阜・美濃特集」が完成間近になってきた。あとはデザイン→著者チェック→印刷の過程を残すのみ。(1号で印刷ミスが大量発生したので、最後まで気は抜けない。)今回は一緒に旅行したゲス…

10月28日のいろいろ。

ピエロ・デッラ・フランチェスカ最大の謎を解く奇本が翻訳されていた! 夕方、芸大図書館に立ち寄ると、それは新収蔵コーナーに置かれていた。『かたちは思考する』のすぐ横に。ローマ大で教鞭を執る美術史学者シルヴィア・ロンケイの大著。ピエロの最大の謎…

10月27日のいろいろ。

立川から青梅線に乗り込むと、ドアの開閉部の真下あたりにブルーベリー色の液体が付着していた。左へと体の向きを変え、空いている席に座ろうとすると、白い紙に黒字で「使用禁止」。土曜の明け方に嘔吐物が垂れているのなら、よくあることだ。しかし、いま…

中学生の時、どんぐりが直撃して、左目が見えなくなった。

中学生の時、どんぐりが直撃して、左目が見えなくなった。 どんぐりは飛んでくるのだ。世界は不条理きわまりない。 眼科に運ばれると、眼球内の内出血で、一晩頭を上げて寝たら治るという診断が出た。 一安心したはいいものの、翌朝まで、僕は片目が見えない…

10月26日のいろいろ。

世田谷は遠い。グーグルマップを見る限り、うちからは吉祥寺と同じぐらいの距離にあるはずが、電車で行くと倍以上の時間がかかる。こころの距離は遠い。 世田谷文学館の「小松左京展―D計画―」に行った。 京王線には不慣れだ。向かいのホームにやってくる各…

10月25日のいろいろ。

朝から大雨が降っていたので、いやな気分。最寄り駅に入ると高校生が改札前に群がっている。電車が遅れているよう。それも20分も。いやな気分。雨風に耐えながら、やっと電車がきた。すでにぎゅうぎゅう。床はつるつる。体と傘から雨粒がぽろぽろと落ちる…

最近の活動(10月)

・ウェブ版美術手帖(10/19) 曖昧なイメージの源泉は何か? 南島興評 「マキ・ナ・カムラ」展美術史上重要とされる画家への言及を明らかにし、ルネサンスから現代までのヨーロッパの絵画を積極的に活用するマキ・ナ・カムラ。ANOMALYで開催された個展は「まる…

雑感:黒沢清「旅のおわり世界のはじまり」

黒沢清の最新作を見てきた。舞台はウズベキスタン。 tabisekamovie.com 本作はその舞台を湖から山へ移していくことで物語が展開していく。 まず前半部では、徹頭徹尾、カメラクルーがそうするように水辺は人間の有機的な動きを封じ、モノのように不自由な体…

掲載情報(2019年6月)

ウェブ版美術手帖にレビュー寄稿しました。 RAT HOLE GALLERYで開催された、ハーヴィン・アンダーソンの日本初の個展「They have a mind of ther own」についてです。 「・二重の疎外を請け負う画家のアイデンティティをめぐる実践 「彼らには彼らなりの知性…

掲載情報(2019年5月)

「アートコレクターズ」2019年5月号にレビュー寄稿しました。 TPAMで開催された「ポスト資本主義オークション」についてです。 タイトル「半透明さを招き入れること」 「はじめに評者自身は本オークションを会場ではなく生中継(DOMMUNE)で視聴していたこ…

旅行誌「ロカスト」とは何か?

きたる5月6日の文学フリーマーケットで旅行誌を頒布します!(文フリでは販売ではなく「頒布」という言葉を使うらしいです) その名も「ロカスト」 英語でイナゴという意味です。 「ロカスト」は編集部+ゲストがある土地を群れとなって訪れて、そこで私たち…

「ここは廃墟なんです。」(1日目)/ソウルアートツアー随想録(4/21-24)

4月21日11時50分。 成田空港第3ターミナルから格安航空会社の機体に乗り込み、韓国ソウルの仁川国際空港へ。機内ではオルタナティブ・スペースの自活性やアートがマイノリティ・ポリティクスを扱うことの難しさについて話したりした。マイクロポップとは何で…

エモくはないソフィカル

現在、原美術館で開催中の「限局性激痛」も然り、ソフィの多くの作品は何かの始まりや終わりについての物語形式をとっている。さらに原美の場合は前回と同様に杉本博司の「海景」とともに展示されていることもあり、そこに「喪失」というテーマが前景化する…

ソフィカル《海を見る》

かつて海の底であったスクランブル交差点に波の音が静かに木霊している。渋谷は太古の記憶を取り戻し、人々は海底魚のように歩行を開始する。4面ビジョンの映像では、それぞれ別の人物が薄雲った空のもとに青く揺れる海を眺めている。カメラはその背中を後ろ…