掲載情報(2019年6月)
ウェブ版美術手帖にレビュー寄稿しました。
RAT HOLE GALLERYで開催された、ハーヴィン・アンダーソンの日本初の個展「They have a mind of ther own」についてです。
「・二重の疎外を請け負う画家のアイデンティティをめぐる実践
「彼らには彼らなりの知性がある」、こうしてタイトルを訳すとき、彼らとは誰を指しているのか。ひとつの主語をめぐる繊細な問いを投げかける本展は、ジャマイカ系移民の両親のもとイギリス・バーミンガムに生まれ、現在はロンドンを拠点に活躍する画家、ハーヴィン・アンダーソンの日本初の個展である。計10点の絵画は概ねカリブ海の孤島ジャマイカの海岸線や熱帯植物、観光客向けの新興ホテルをモチーフとし、...」