よわいめ|ヨワイメ

同時代カルチャーをレビューするブログ

11月10日のいろいろ。

今日は松江さんという金沢美工卒で来年から芸大のGAに入学するキュレーター志望の女性の方にハラルト・ゼーマンについてレクチャーしてもらう勉強会の日。ツイッターである人から教えてもらい、連絡をとって、いきなりお呼びする形になった。13時から17時まで。最近は某高級住宅街の公立図書館の部屋を無料で貸し切ってやっている。あまり知られていない穴場のようだ。ゼーマンといえば、インディペンデント・キュレーターの起源のような人だけれども、彼の仕事の全体像についてクロノロジカルに発表してもらった。その後の三時間ほどのディスカッションも時間ギリギリまで盛り上がってよかった。ゲストレクチャー形式だと僕の負担が非常に減るので、次回からは毎回ゲストをお招きして、コンスタントに開催していくのがいいのかもしれない。

終了後は、松江さんと残った数名で恵比寿まで移動し、イタリアンを食べた。金沢からすると東京の色々は遠い話に聞こえるらしい。そんなに遠いものなのか。東京で生まれて、東京で暮らして、東京で学んでいる僕にはわからない距離に関する感覚だ。僕は一度でいいから、上京してみたかったと前々から思っている。これが東京民の叶えられない夢ではないか。

東京を相対化して、一定の距離のなかにおくことができたらいいと。僕が旅行誌を擬態する批評雑「ロカスト」に参加している理由のひとつは、そんな感覚を疑似体験できるかもと思っているからかもしれない。

今日も山手線と中央線に揺られて帰宅する。