よわいめ|ヨワイメ

同時代カルチャーをレビューするブログ

11月5日のいろいろ。

某財団の奨学金の推薦書を指導教官に書いていただく。過去の助成先を見ると、博士課程後期、助手以上の方が取っているので、僕には難しいかもしれない。が、一度、書類を作っておけば、他にも応用できるので、すこし頑張って製作してみた。

研究発表に向けて、論理構造を考える。ロベルト・ロンギの原著に十分に当たれていないので、今回はベン・ニコルソンにおける幾何学的抽象や構成主義とヘンリー・ムーアやバーバラ・ヘップワースの双方の影響関係に関する先行研究をまとめて、両者の原理的な矛盾を問題設定として置く。「抽象とボリューム」。ニコルソンの場合は、スポーツ的身体に宿る<力=force>の作用が両者を接合する役割を果たしているのでは?という説を今年イギリスで刊行されたニコルソンの未発表書簡を集めた著作を基にして提起すると思う。こう大雑把に書くとトンデモに聞こえるかもしれない。

夜、イギリスの大学を調べる。ロンドン大学グラスゴー大学マンチェスター大学アイルランドのトリニティ・カレッジ。中でも、リーズ大学が気になった。ニコルソンが移住したセントアイブスという芸術家村からは遠いのだけど、ロンドンとの距離を重視したいので、良さそうに感じた。とはいえ、どのタイミングで、どこにいくかはまだ迷っている。語学はちょこちょこ勉強を始めた。それと蛇足になるけど、もし留学をして、日本というか東京というか東京の密集した物理的な距離感が可視化されたネット環境から離れてみたら、どんな風に世界が見れるだろうか。これも気になるところ。

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(発表用にエリオ・オイチシカ展のカタログを読む。論考がとても充実している)