よわいめ|ヨワイメ

同時代カルチャーをレビューするブログ

10月30日のいろいろ。

早々と日記が億劫になってきたのだけど、書く。書けば、日記になるはずだ。

銀行の預金が1万円を切って焦りを覚え始める月末。
ラジオクラウドでアトロクを聴く。いとうせいこうさんが講談社現代新書で出版された『「国境なき医師団」になろう!』の宣伝で出演して、医師団の約半分は非医者で、ジャーナリストや文学者も紛争地帯に行ける、という話をされていた。昨今の「自己責任論」の中で、文学者が戦地に行くことがめっきり減ってしまったそうだ。戦地から文学者の声がいま消えている。

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昨日に引き続き、ベン・ニコルソンの未発表書簡を読む。ニコルソンはセントアイヴィスに2番目の妻バーバラ・ヘップワースと移住する。その地は1920年代から二次大戦までの間、前衛芸術家のコロニーを形成していた。ナウム・ガボも、モンドリアンも訪れたし、日本と馴染みの深いバーナードリーチが濱田庄司を連れ立って登窯したのも、セントアイヴィスだ。絵画、彫刻、デザイン、陶器までが混ざり合う文化コミュニティがニコルソンに与えた影響について考える必要かある。

f:id:kouminami:20191031022228j:image(海が美しい街)

ラジオといえば、文化系ラジオLIFEを久しぶりに聞いた。「ポスト居酒屋コミュニケーション」がお題。いまの若者はこうらしいと紹介されるSNSの使い方がことごとく自分に当てはまらず。僕はすでに老害化したのかもしれない。若者の(特にSNSを前提とした)他者との関係性構築の難しさについては、ちょうどロカストのコミュニティ論の肝「くっついて離れる」と結び付けて論じることができると思うので、別の記事で書いてみたい。夜にゲンロンカフェで以前、開催された外山恒一×白井聡「永続敗戦と全共闘以後ーー外山恒一・十番勝負『全共闘以後』刊行記念対談」の放送を観ながら、寝た。

https://www.nicovideo.jp/watch/so35602920