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パリの思い出。

パリに来て、三日経つ。ミュージアムパスを利用して、いろいろな美術館に行った。ルーブルオルセーオランジェリーから始まり、ピカソ美術館まで。明日はクリュニー中世美術館、ロダン美術館、パンテオンに訪れる予定だ。短時間の間に、大量の世界的な遺産とも呼べる名作を、無理やりにもこの目で観て思うことは、観光地的な価値をはるかに超える、本物の、伝統に裏打ちされた、確かな文化的な価値が随所に溢れでているということである。確かに、それはあるのである。サモトラケのニケに向かう、中国人、アラブ系、フランス人様々な人種の人々がその大理石の階段をぞろぞろと登っていく様子を見ながら、これだけの人間によって見られる価値がある作品とは一体どんなものだろうか。これまで数えきれない幾億、幾兆の人間の目に晒され、鑑賞されてきた、その作品には何か、特別な魔力、ある美的な魅力が深く刻印されているに違いなく、その事実に、僕は身震いした。

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