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ベイマックスは遅すぎる感性!?

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「ジミー 野を駆ける伝説」を観てきた。

日曜だし、チケット売り場は混んでいたので、客席も結構埋まってるのかなと思いきや、18時10分の回だったけど、客は4人。みんなアオハライドとベイマックスに夢中みたい。ちなみにベイマックスは安定のピクサークオリティで、物語の内容、活劇ともに楽しめたし、アオハライドは観るまでもないかな。ベイマックスを如何にも「アメリカ的だねえ!」とか呟いてる友達いたけど、はああって感じ。だってあの話は、金の亡者をみんなでぶっ潰す話だよ。ヒロが開発した「マイクロボット」をクレイが商業化しようとしたのが事の発端で、クレイの絶対に負けられない商談における判断ミスによって、キャラハン教授の娘が行方不明になってしまう。その憎悪からキャラハン教授が一応、敵役の仮面の男になって、ヒロたちと戦うことになるんだけど、でもそれって、単純に商談に絶対に失敗できない、つまり人命より資本稼ぎを優先した、あいつ、そうクレイが悪いし、元々の原因は全てクレイにあるんだよね。


『ベイマックス』本予告編 - YouTube

つまり「ベイマックス」はお金稼ぎするやつサイテーって話なんだよね。

言い換えれば、それってアメリカ的資本主義サイテーって話。だと思うから、友達がどうゆう意味で「アメリカ的」と言ったのかは分からないけど、どっちかというと自己言及的な映画だよね。もちろんフィクションはそのためにあるんだけどね。

とここまではいいんだけど。

もう少し掘り下げたい。端的に言えば「ベイマックス」は資本家批判の話なんだけど、でもそんな資本主義過剰の時代って若干終わってない?

サブプライムローン以降、ウォールストリートでは「我々は99%」のデモがあって、格差の問題はかなり露骨に表出しつつあると思う。今のイスラム国の問題にしても、もちろん宗教原理主義的な思想が元にはあるように思うけれど、一方でイスラム国は経済的に恵まれない東側の国々の何かを代弁しているし、さらには欧州やその他世界中の特に若者が多くのイスラム国に参加する理由も、経済格差による共感が大きいと思う。

最近では韓国人男性もイスラム国に参加?


韓国人男性がシリア国境付近で失踪、イスラム国に参加か トルコ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

最近はやりのピケティ教授の「21世紀の資本論」もそうだし、資本主義の根幹にある問題としての経済格差が、露呈して、ある程度グローバルに共有できるほどに至っているのも事実だと思う。

「終わりつつある?資本主義の時代に、あえて資本家はサイテー!というのは遅すぎる感性なのかもしれない。」

エンドロールの後に流れる、父から子へのヒーローの交換の場面。

かつてのアメリカンヒーローの再来ならご免だ。どんな新しい形の1%と99%をつなぐ経済の形、というか想像力を見せてくれるのか。僕が期待するのはまさにその橋渡しとしての、フィクションです。

 

ところで、今日は「ジミー 野を駆ける伝説」を観た感想を書くはずでした。かなり「ベイマックス」のせいで、話が横に逸れてしまいました。「ジミー」はいい映画でしたので、また次の記事で書きます。

 

 

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