よわいめ|ヨワイメ

同時代カルチャーをレビューするブログ

2019-02-04から1日間の記事一覧

エモくはないソフィカル

現在、原美術館で開催中の「限局性激痛」も然り、ソフィの多くの作品は何かの始まりや終わりについての物語形式をとっている。さらに原美の場合は前回と同様に杉本博司の「海景」とともに展示されていることもあり、そこに「喪失」というテーマが前景化する…

ソフィカル《海を見る》

かつて海の底であったスクランブル交差点に波の音が静かに木霊している。渋谷は太古の記憶を取り戻し、人々は海底魚のように歩行を開始する。4面ビジョンの映像では、それぞれ別の人物が薄雲った空のもとに青く揺れる海を眺めている。カメラはその背中を後ろ…