よわいめ|ヨワイメ

同時代カルチャーをレビューするブログ

2017-10-10から1日間の記事一覧

擬的表現論

横尾忠則は死を擬態する。横尾芸術を貫く、本来一回的な死の遅延作業は彼がまだ幼い頃、養子先の年老いた母に負ぶわれて、一命を取り留めた台風による洪水経験に由来している。それは彼の芸術的生そのものを規定しつづける、根源的な死を偽装し、シミュレー…